老婆100's <青春>

物語いろいろ、人生道草

日常

冬の樹木

昼下がり、所用のついでに買い物に向かった。バスは空いていたので安心した。換気のために窓は開けられていて風が冷たかった。差し込むに西陽が暖かいので我慢出来た。周囲を気にして息を潜めるという事はなく、窓外の景色を見る余裕があった。 スーパーでは…

信長と光秀

大河ドラマの”麒麟が来る”が終盤を迎える。 娘が、大河ファンの老婆のために、堺屋太一の『鬼と人と』を贈ってくれた。 信長と光秀が、同じ場面の中で、それぞれの考え方や受け止め方を独白する面白い内容だ。二人の葛藤や思惑の対比が、今に繋がると頷きな…

老い無き世界の衝撃

今朝、テレビで ”ライフスパン(LIFESPAN)”について議論されていた。著者とのインタビューも紹介され、その内容に釘付けとなった。要は、老化を病気と捉えて、治療を施す治療薬や、医学療法に手が届きつつあるという。老いたマウスの目の治療により立証された…

早朝の混雑

在宅勤務を実施しているが、業務を回すのに週2日はどうしても出勤が必要となる。 今日は多忙なスケジュールのため、早めの時差出勤で6時早々の電車で行こうと考えた。ところがホームは乗り込む人達で埋まり、到着した電車の残り少ない空席を奪い合う状態だっ…

新しい年に期待

多忙な年越しを終えてやっと一息ついた。実家に家族が集まる新年は、老婆にとっては一大イベントなのだ。取り寄せる料理や飲み物が足りなくなるのが心配でつい余分に注文してしまう。食べきれずに賞味期限を逸して勿体ないことになる。毎年のように家族から…

満月に近い赤い月

今朝、5時20分ごろの寒くて真っ暗な西の山際に、明るい月を目撃した。 とっさに太陽では? と勘違いする位大きくて赤い。初めて見る現象に感動した。霜が降りていて寒い中を足を止めてつ見入っていると愛犬が小刻みに震えていた。 明日30日の夕方から31日の明…

平日のレストラン

昨日は長引くコロナ自粛に気が滅入って、外食を楽しみたいと無性に思った。 ウイークデーの夕方の時間なら空いているかもしれないと思いレストランの様子を伺った。案の定お客様は疎らなので、早めの夕食をとることにした。窓際の席を希望したら気持ちよく案…

冬至明け

最も長い冬至の夜が明けた。 これから段々と日脚が伸びて暖かくなって行くのだと思うと気持ちが弾む。この時期は、新年、桃の節句、お彼岸、そして桜の季節を待ち望む事がなぜか楽しい。老婆のくせに、またまだ生き延びて、巡る季節に触れたいと欲張っている…

人混み

昼下がり無性にパフェを食べたいと思った。 息子がダイエットしている最中、傍らで食事をするのは気が引ける。なんとなくお腹が満たされない感じで甘いものが食べたいと思った。コロナ禍で孫を誘えないので一人でふらりと駅ビルへと向かった。 改札前を大勢…

昭和館を訪れて

初めて訪れた昭和館の一階ニュースシアターでは、戦争当時の戦況報道を再現していた。スポーツの勝敗に熱狂するかのような語りに、国民が一喜一憂していたのだろうか。6階7階の常設展示室では、幼い頃見覚えのある本やおもちゃ、紙芝居、かまどや給食、食…

太陽を隠す雲

在宅勤務の今日、空は雲一つない快晴だ。 南の窓から入り込む光は暖かい。急ぎの仕事をかたずけて遅めの洗濯をした。どうしても明日必要なスポーツウエアなので乾かしたい。この日差しなのでに乾くと踏んで買い物に出かけた。 バスを待っていると雲が張り出…

夜明け前

今朝5時ごろ、老犬の催促により散歩に出た。 冬のこの時間は真っ暗で、スマホのライトを頼りに川沿いを歩いた。不意に、無灯の自転車が 勢いよく擦れ違がった。驚いた老婆は「無灯は違反でしょ!」と、心の中で怒りながら、老犬の行きたい方へ引っ張られて進…

難を逃れる

もうすぐお正月、亡き母は縁起を担ぐ人で、お墓や仏壇に、松や千両、万両がアレンジメントされた正月花を供えていた。仏様が家族を守っていると本気で思い、大切にする母でした。日々、唱える文言は、家族一人ひとりの名前をあげて「事故にあいませんように…

コロナ禍の師走

街はイルミネーションを飾りクリスマスを迎える準備が進められている。 日常が様変わりした年が終わろうとしている。 高齢者の自粛で年末年始の旅行を取りやめる友人もいる。少数での会食、マスクのうえでの会話、祝い事は声を控えめに歓喜する、などうつさ…

コーヒータイム

週末は、家事を一通り終わらせて、昼下がりの街歩きが唯一の楽しみ。 シルバーパスは行きたいところへ運んでくれる。 膝痛緩和のためサポートで装備し、歩行数5,000歩を目標に駅ビルの店舗を覗いて歩く。 疲れたらカフェでひと休み、サイフォンで入れたコー…

老婆の在宅勤務

65歳以上の自粛が要請された。 命を守るには唯一安全な方法だ。 比較的乗客の少ない電車を利用しての勤務を続けていたが、老婆も暫くは週3の在宅勤務を再び実施することにした。 リモートシステムを導入するのではなく、業務のデータをUSBメモリに取り込み、…

ベコニヤと母

庭には、百日紅や梅の木、クチナシの花などが植わっていた。 生前母は、庭の手入れと空いたスペースにベコニヤも育てていた。 年老いて手入が出来なくなり庭先は雑草で覆われることが多かった。 放っておけないので仕事の合間に草取りをするようにしていたが…

夕暮れ

すっかり葉を落とした木々の向こうに暮れて行く明かりが名残惜しい。 そろそろ寒々とした暗闇となる。そんな時間帯はあまり好きではない。 それには理由がある。戦後間もない幼いの頃、薄暗い電灯一つの部屋でただひとり、親の帰りを待つ時間が長くて寂しか…

浅草の町並み

所要で浅草寺雷門の通りを歩いた。 通常なら平日でも観光客で混みあい活気ある光景を、今日は見られなかった。仲見世から浅草寺への通りも寂しく感じた。 コロナ禍の自粛で、疎らな雷門を見て商売をされている方々のご苦労が察せられる。伝統文化の残る観光…

いちょう祭り

大通りの両脇に、高く聳える銀杏の木は、黄金色の盛りも終盤に向かっている。 例年この時期は、ちょう祭りが開催され、黄色く染まった通りを鑑賞しながら<元気に歩こういちょう並木!>をモットーに各イベントを楽しむ人達で賑わう。観光スポットとして人気が…

母の匂い

週末の休みには愛犬の補助食を作り置きする。野菜をみじん切りにして煮込み、ドックフードに混ぜあわせて食べさせる。老犬の目ヤニと皮膚の湿疹が気懸りになりビタミンを補充したいと考えて10日分を冷凍している。 今日は、乱切りにした野菜を みじん切りの…

カラスとの闘い

燃えるゴミ回収の日、所定袋に纏め浅いかごに入れ、いつものように玄関前に出しておいた。帰宅すると、カラスが生ごみを漁ったのか、其処此処に散らかった跡が見受けられた。今までには無い事だった。 今度は、ご近所の真似をして、門塀にフックを高い位置に…

学生さんに感動

コロナ禍の前は、電車で座れるように早朝家を出て目的地には7時頃着くようにしていた。 明け方3時4時に目覚めてしまう老婆には、到着してからの一休みが向いている。カフェでモーニングをオーダーしてコーヒーを味わうひと時が心地よい。 会社へ向かう途上で…

コロナ感染症第3波が怖い

毎日のようにコロナ感染者数の最多が報道される。 若手から高齢者迄幅広い層に及んでいる。老婆でも感染して死ぬのは怖いので、時間短縮勤務と在宅勤務を併用して、乗客が比較的少ない電車を利用している。スマホにココアをインストールして確認している。 …

落葉のアート

色彩豊かな落葉で散りばめられた光景は動くアートになる。 群れを離れた一羽の鳩にも哀愁が漂い晩秋にしか観られない貴重さを感じる。素人ながら止まって画帳に描きたくなる。 思えば、老婆は学生の頃に描いた水彩画が、展覧会で賞を頂いた事があり「自分は…

都会の紅葉

ビルの合間の木々が紅葉の盛りとなり、枯れ葉が風に晒されて行き交う人の足元を抜けてゆく。 日向がポカポカで気持ちいい月曜日の朝、商業ビル前の円形花壇の周囲は、距離間をおいて開店を待つ人やお年寄が寛いでいる。 老婆は、この光景に一瞬コロナ禍であ…

現役の身だしなみ

老婆は髪染めを欠かさない。 団塊世代の現役は、引けを取らないために老ける身体の隠匿に涙ぐましい努力をしなければならない。たぶん髪の毛は白髪80%だと思う。いくら面倒でも手は抜けないのだ。更年期を迎えた頃、いつものように美容室で染髪したら頭皮に…

桜の木の四季折々

月に一度、歯科衛生士さんによる口内ケアのため真面目に歯医者へ通っている。 歯石除去、クリーニング、ブラッシング指導など、残り少ない歯を必死で守っている。長い間、仕事との両立で十分な睡眠がとれない状態が続き、朝夕の歯磨きは急ぎ足だったと顧みる…

居眠り

座れると快適な通勤電車、今日は久しぶりにスマホで将棋を楽しもうと考えた。 囲いは万年矢倉、だからコンピーター側に振り飛車されたりすると対応に困るほどのド素人なのだ。指し損じたら自分が勝つまで何度でも「待った」が出来るから老婆向きだと思う。 …

愛犬の逃亡

朝の散歩道でインパチェンスと思われるピンクの花を見つけた。 どうもカラフルな花に眼が止まるようだ。手には、犬のリードとエチケット用品を入れた手下げを持ち、スマホで見栄え良い撮影を試みていた。 愛犬は先へ行こうとグイグイ引っ張り、もたついてい…