老婆100's <青春>

物語いろいろ、人生道草

居眠り

座れると快適な通勤電車、今日は久しぶりにスマホで将棋を楽しもうと考えた。

囲いは万年矢倉、だからコンピーター側に振り飛車されたりすると対応に困るほどのド素人なのだ。指し損じたら自分が勝つまで何度でも「待った」が出来るから老婆向きだと思う。

一局目で勝利したら今日は良い日になるのでは、と笑みがでる。

対局のレベルを一つ上げて夢中になっていた。乗車時間も半ば、隣の女性が居眠りしているのか右肩に触れる。

「重い」と感じたが、きっと気を使いながらの居眠りなので「お互い様だよね」と思い、自然に任せていた。

すると今度は左側の女性もウトウトしているのだろう左肩に迫る。

そのうち両方からの重みが老いたる体に負担が掛る。

特に先日転んだ際に強く打った右肩に痛みが残っているので辛くなりだした。

将棋どころではない、前に体を屈め、触れている肩を少しずらして重みを避けた。

両隣のお二人はハッとしたのか姿勢を戻した。

意地悪婆さんみたいで気が咎めた。

ささやかな寛ぎを妨げて「ごめんなさい!」

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