老婆100's <青春>

物語いろいろ、人生道草

- 芒 -19.朝鮮人のクラスメイト

クラスには同じ部落に住む同級生がいた。広い範囲に及ぶ部落なので、遊ぶ事も話す機会もなかった。通学時に見かけて気にはなっていた。クラスでは男の子に「おまえくさい!」「シラミがうつるから向こうに行け!」などと揶揄われるのを度々見かけた。泣いていることもあった。まり子も同じように身なりはみすぼらしいが、その子のように酷く言われることはなかった。どのクラスにも朝鮮人は4~5人いた。朝鮮人が日本にいること、部落は殆んどの人が朝鮮人で貧しい生活をしている事、差別されているのが不思議だった。

 

朝鮮国が大韓帝国時代の混乱していた末期に、日韓併合条約(1910年)で大韓帝国を併合し、日本敗戦(1945年)の35年間を日本が統治し、朝鮮国の人は日本国籍であったという。

併合10年間で朝鮮半島の開発が進められた。所得税免税措置、国民福祉の向上、インフラ整備、近代教育制度、近代工業の導入などで、大韓帝国時代の、貧困、不衛生、犯罪の蔓延や乱れを収束させたという。当然雇用も生まれ、日本人と朝鮮人が供に働き信頼関係も築いて仲が良かったという。

 

まり子は、その子が蔑みの目を向けられているのが可哀想だった。貧しさ、虐められる辛さを分かっているだけに、今度虐められたら助けたい気持ちで胸が高鳴った。

続く・・・

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