老婆100's <青春>

物語いろいろ、人生道草

冬の樹木

昼下がり、所用のついでに買い物に向かった。バスは空いていたので安心した。換気のために窓は開けられていて風が冷たかった。差し込むに西陽が暖かいので我慢出来た。周囲を気にして息を潜めるという事はなく、窓外の景色を見る余裕があった。

スーパーでは、土曜日でもあり家族連れが目立った。入口で除菌をしてカートを押し、無口で商品を追っている姿、間隔を空けてレジを待つ様子は、コロナ禍での生活が板についていて、人々の意識が一つになっている事に親近感を覚えた。

長引くコロナで、多くの人々が影響を受けて苦しんでいる。何とか今回の非常事態宣言期間で結果が出て欲しいと祈る思いだ。

帰り道、葉を落とし裸になった樹木から聳え広がる細枝を見て、人間に例えると身体の中心から末端まで血潮を流す血管のように思えた。

生きる営みを感じるさせてくれるものには、感傷的になる老い先短い老婆であった。

ただ上に向かって張り巡らされた扇状の枝を見て、スケッチしてみたい気持ちになった。

 

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